WebサイトのJIS規格

6月にWebサイトのJIS規格(JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針−第3部:ウェブコンテンツ)が公示される予定。企業のWebサイト管理者としては知っておかなければならない、ということでよく知っている人に来て講習をしてもらった。
こういう話が出るまでJISで規格化されるなんて全然知らなかったが、要はアクセシビリティに関することが規格化されるんだそうな。まあ、義務ではないんで実際の対応は様子見といったところだが。


これまで、アクセシビリティユーザビリティって同じ意味だと思っていたけど、実は違うらしい。アクセシビリティは、どんな人が見に来ても(聞きに来ても)利用しやすい環境を作りましょう、ということ。ユーザビリティは、利用者の動線を考えた設計をしましょう、ということ。よく似ているようだけど、企業にとって重要なのは、ユーザビリティの方だ。誰でも利用できる、だけでなく、利用しやすくすることが大切だからだ。それが企業にとっての利益に繋がるという考え。
ユーザビリティの考え方は、当たり前と言えば当たり前の考え方だが、ユーザのニーズをきちんと捉えておかなければ間違った対策を打ってしまうことになり、なかなか難しい。ただ存在していればいいという時代ではなくなり、利用しにくいものであればブランドのマイナスイメージにもなりかねない、Webサイト担当者にとっては厳しい時代になってきたということか。
そうじゃないとやりがいはないが、その考え方を社内に理解してもらうのが難しいというのも事実であり、つらい立場になってきたねぇ。